自動運転車両のテストコースとして日本自動車研究所(JARI)が開設した「Jtown」のうち、市街地を模した屋外テストコースは既存施設を改修して使うことになった。西側が「V2X市街地コース」、東側が「多目的市街地コース」と呼ばれている。
いずれのコースも以前は「交通事故発生パターンの研究や試験」に用いられてきたが、自動運転車両の試験も行なえるような設備を新たに追加して、どちらの試験も行えるような改修を行った。
西側のV2X(Vehicle to Everything)市街地コースでは、車車間や路車間、歩車間などの通信技術に対応したセンサーやビーコンを設置。インフラ協調型安全運転支援システム(DSSS)に対応した情報を提供できるようになり、自動運転車両に搭載された通信機器を試験できるという。
また、東側の多目的市街地コースは中央部に100m四方の余地を設け、ここに移動式の白線を引くことで複数パターンの交差点(ラウンドアバウト含む)をつくり出すことができる。センサー類の死角を試すための遮蔽物(コンテナ)設置も可能となっており、市街地走行を模した試験が行える。