【カーオーディオ・インストール雑学】パワーアンプの取り付け方…熱対策

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
パワーアンプの取り付け例。周囲に空間を確保すると、熱を逃がしやすくなる。製作:カスタマイズファクトリーNACKS(埼玉県)。
パワーアンプの取り付け例。周囲に空間を確保すると、熱を逃がしやすくなる。製作:カスタマイズファクトリーNACKS(埼玉県)。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオ・ユニットの取り付けに関するノウハウ、ウンチクの数々をご紹介している当コーナー。先週より、「パワーアンプの取り付け方」についての解説をスタートさせている。その第2回目となる当回は、「熱対策」について掘り下げていく。

パワーアンプは、その使命である音楽信号を増幅するという仕事をこなす際に、多かれ少なかれ、熱を発生する。電気を使ってそれを行うのだが、電気エネルギーのすべてを信号増幅に使い切れるのではなく、ある程度を熱としてロスしてしまうのだ。

であるので、パワーアンプを設置する際には、熱に対するケアも必要となってくる。熱がこもらないように注意して取り付けるべきなのだ。

避けるべきは、アクリル板等でアンプを密閉してしまうことである。アンプはヒートシンクを備えるなどして、熱を上手く逃がせるように設計されているのだが、密閉したスペースに入れてしまっては、ヒートシンクから放出された熱が行き場をなくしてしまう。

結果、密閉された空間の温度がどんどん上がり、アンプも冷まされることなく温度が上昇していく。結果、プロテクションがかかり電源が落ちる、という事態を招くのだ。

プロテクションは、アンプを守るための機構であるので、このことで直ちにアンプが壊れるということではないのだが、電源が落ちれば音楽が止まる。気分良く音楽を聴いていても、止まってしまっては面白くない。

では、具体的にはどのような対策を取るべきなのだろうか。まず、アンプを何かで覆う必要がある場合には、その板に“スリット”を入れたり、またはパンチングメタルのような網状の板を使うべきだろう。それと同時に、アンプの周辺にはできるだけ空間を作り、空気の通り道を確保することも効果的。場合によっては空気の通り道にファンを設けて、強制的に空気を循環させるのも1つの手となる。とにもかくにも、密閉しないように努めつつ、ある程度覆わなくてならない場合には、空気の通り道を確保することを常に考慮して、取り付けを行うべきなのだ。

さて次回も、パワーアンプのインストールにおけるノウハウ解説を続けていく。お楽しみに。

【カーオーディオ・インストール雑学】パート10「パワーアンプの取り付け方」#02「熱対策」

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  3. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  4. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  5. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  6. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  7. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  8. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  9. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  10. ホンダが新型EVの『e:NP2』を中国で発売…北京モーターショー2024にも展示
ランキングをもっと見る