世界ラリー選手権をはじめ、数多くのレースで輝かしい歴史を残しながらも、2015年にその伝説に幕を下ろした三菱自動車の『ランサーエボリューション』。だが、その“ランエボ”が2019年にも復活する可能性があるという。レスポンスの兄弟サイト「Spyder7」では情報を元に、期待も込めた予想CGを作成した。
ランエボは、言わずと知れた三菱のフラッグシップ・スポーツセダンだ。1992年に登場した初代から10世代にわたり、主にラリーでの勝利を目的に、年々進化を遂げてきた。独自の四輪駆動システム、とりわけ左右輪のトルク移動量を電子制御することで圧倒的な旋回性能を引き出す「AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)」システムは、三菱車のテクノロジーを代表する技術となった。2015年に限定車「ファイナルエディション」を発売したのを最後に、生産を終了している。
ランエボ復活の話題に火をつけたのが、6月23日に開催された三菱自動車株主総会において、益子社長が「ランエボの再開発に挑戦したい」と発言したことだ。さらに海外からも次期型に関する情報が入ってきている。
興味深いのはパワートレーンについての話題だ。何と、傘下となったルノー日産のエンジンが搭載される可能性があるという。中でも期待されているのが、ルノーの高性能ハッチバック『メガーヌ R.S.』次期型に搭載される2リットル直列4気筒ターボエンジンで、最高出力は320ps以上といわれる。
まだ予想の域を出ないものの、新型SUV『エクリプスクロス』に搭載予定の1.5リットルガソリンターボエンジン、または2.2リットルディーゼルターボエンジン、そして2リットルターボ+電気モーターのハイブリッドという選択肢もあげられる。三菱自慢の4WDシステム「S-AWC」搭載は必須…と思いたいが果たしてどうなるか。
そんな期待を込めたCGが冒頭の1枚だ。
全体のフォルムは、ボクシーなイメージを一新、エアロダイナミクスを意識した流行のクーペスタイルとした。またフロントエンドは、近年の三菱のデザイントレンドである「ダイナミックシールド」のアイコンを取り入れ、SUVのような力強さを演出。さらに従来モデルよりもレーシーな仕上がりとした。
世界が歓喜するであろうワールドプレミアは、2019年以降と見られる。
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