電車を走らせるために電気を売る…銚子電鉄が「“電気”買ってください!」 申込みは10月1日から

「“電気”買ってください!」。切実さが電力事業参入への意気込みに繋がったと思わせる『銚子電鉄でんき』のPR。
「“電気”買ってください!」。切実さが電力事業参入への意気込みに繋がったと思わせる『銚子電鉄でんき』のPR。全 4 枚

千葉県銚子市の銚子駅と外川(とかわ)駅を結ぶ銚子電気鉄道(銚子電鉄)が10月1日、電力事業に参入する。

これは銚子電鉄と、同鉄道を応援している銚子電力が共同で行う『銚子電鉄でんき』と呼ばれるもの。

銚子電力は「チョウシeデンキ 銚子電鉄プラン」を契約すると、電気料金の1%分が銚子電鉄へ還元されるプランを行なってきたが、今回、「コロナ禍による銚子電鉄の経営悪化が続く中、より直接的な経営改善につなげ、地域の持続可能性の向上を共に目指すため」として、電鉄会社自らが電気を販売する仕組みを共同で開発したという。

銚子電鉄によると、月の電気代が6000円程度の加入者がいた場合、銚子~外川間を1往復できる電気代収入を確保でき、この条件で1万件程度の加入があれば、運行に要する1年分の電気代収入を確保できるという。

年間の電気代約7万円の人が加入すると、全線1往復分を運行できる電気代を確保できるという『銚子電鉄でんき』。年間の電気代約7万円の人が加入すると、全線1往復分を運行できる電気代を確保できるという『銚子電鉄でんき』。

加入対象は沖縄県と一部離島を除く地域で、銚子電鉄では「“電気”買ってください!電気代を稼がなくちゃいけないんです!」と呼びかけている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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