BMW X2 新型の「M」、早くもラリー仕様が登場…女性だけが参加の「Rebelle Rally」に挑む

BMW X2 新型の「M35i xDrive」の米「Rebelle Rally」参戦車両
BMW X2 新型の「M35i xDrive」の米「Rebelle Rally」参戦車両全 20 枚

BMWは10月12日、小型SUVクーペ『X2』新型の高性能なMモデル「M35i xDrive」が10月12~21日、米国で開催される女性だけで競うラリーレイド「Rebelle Rally」に参戦すると発表した。


◆クロスオーバー車の「X-Cross」クラスにエントリー

同ラリーは、米国ネバダ州やカリフォルニア州の砂漠地帯を舞台に、10日間(そのうち競技は8日間)で2200km以上を走破するラリーレイドだ。2016年に開始された同ラリーには、「4×4」とクロスオーバー車の「X-Cross」の2つのクラスがある。2020年からは電動車も出走可能となり、EVやハイブリッド車、プラグインハイブリッド車(PHEV)が参加できる。

同ラリーでは、電子機器の使用を禁止している。スマートフォンやタブレット端末、パソコン、GPSは使えない。参加者は地図と方位計を頼りに、コースに設けられた複数のチェックポイントを通過することが求められる。

BMWはこのRebelle Rallyに、10月11日に発表したばかりの新型X2の高性能なMモデル、M35i xDriveで参戦する。X-Crossクラスにエントリーしており、ベテランのRebecca DonagheとSedona Blinsonの両選手が、ドライバーとナビゲーターを務める。

◆過酷なオフロード走行を想定した改造を施す

過酷なオフロード走行を想定して、市販モデルに対して改造が施されている。ファルケンの「ワイルドピーク AT」オフロードタイヤにロティフォームの「ZMO-M」ホイールを組み合わせた。フロントには、モリモト製のトリプルローバンガーバー、リアには2バンガーポッドライトを追加した。

ボディの塗装を保護するプロテクションフィルムとして、「XPEL Stealth」と「Ultimate Plus」を採用した。Thule製のベースキャリア「Caprock」や、「Smittybilt」のオフロードでのリカバリーギア&アクセサリーを装備する。

BMW純正の「Mパフォーマンスパーツ」からは、牽引ストラップを選択した。アンダーボディプロテクションとスキッドプレート、荷室のスペアタイヤキャリアはカスタムメイド。「TerraTrip」のオドメーターが追加されている。

BMW X2 新型の「M35i xDrive」の米「Rebelle Rally」参戦車両BMW X2 新型の「M35i xDrive」の米「Rebelle Rally」参戦車両

◆2.0リットル直4ターボは最大出力317hp

新型X2のM35i xDriveには、2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。Mツインパワー・ターボ・テクノロジーを採用し、最大出力は欧州で300hp/5750rpm、米国やその他の市場では317hpを発生する。最大トルクは欧州仕様の場合、40.8kgm/2000~4500rpmだ。BMWによると、最新世代エンジンの中で、最もパワフルな4気筒ユニットになるという。

トランスミッションは7速ダブルクラッチの「ステップトロニック」。駆動方式は4WDの「xDrive」だ。0~100km加速5.4秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

アダプティブMサスペンションをはじめ、M専用のシャシーテクノロジーを採用した。アダプティブMサスペンションは、機械的に制御された周波数選択式ダンパーだ。このダンパーは、俊敏性と長距離ドライブ時の快適性を両立させるという。また、他のグレードと比べて、車高は15mm低い。フロントには専用のブレースエレメントと、高剛性のスタビライザーを装着した。スポーツステアリングも標準装備している。

BMW X2 新型の「M35i xDrive」の米「Rebelle Rally」参戦車両BMW X2 新型の「M35i xDrive」の米「Rebelle Rally」参戦車両

◆最もスポーティな設定に切り替わる「Mスポーツブースト」

内外装はMモデルらしい仕上げだ。水平バー付きのBMWキドニーグリルをはじめ、ツインエグゾーストテールパイプや、20インチのMアルミホイールを標準装備した。オプションでMスポーツシート(イルミネーションMロゴ付き)、Mコンパウンドブレーキを用意している。

ステアリングホイールのパドルシフトに加えて、「Mスポーツブースト」機能を搭載している。Mスポーツブーストでは、左側のパドルシフトを1秒以上引くと、すべてのパワートレインとシャシーシステムが、最もスポーティな設定に切り替わる。Mローンチコントロール機能も利用できる。停止状態からの加速時に、最高のトラクションとダイナミックさを発揮する、と自負する。

7速ステップトロニックには、機械式LSDが組み込まれており、そのロック効果によって前輪左右の速度差が制限される。BMWのAWDシステムのxDriveは、前輪と後輪の間でパワーを可変配分する。これにより、トラクション、操縦安定性、コーナリングダイナミクスを最大限に引き出すという。

M専用エグゾーストシステムは、エモーショナルなサウンドを追求した。リアバンパーの左右に配置されたツインテールパイプは、BMW Mの高性能モデルの特長、としている。

《森脇稔》

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