あのHKSがハイエースをPHEVにしちゃった!カーボンニュートラルもチューニングも本気のHKS…東京オートサロン2024

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あのHKSがハイエースをPHEVにしちゃった!カーボンニュートラルもチューニングも本気のHKS…東京オートサロン2024
あのHKSがハイエースをPHEVにしちゃった!カーボンニュートラルもチューニングも本気のHKS…東京オートサロン2024全 69 枚

日本のチューニングパーツのリーディングカンパニーであるHKS。1月12日より千葉県の幕張メッセにて開催されている「東京オートサロン2024」で発表されたのは、HKS流のサステナブルとカーボンニュートラルという新たな取組みだ。

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HKS 代表取締役社長 水口大輔氏が自ら説明したのは、今年の展示ブースのコンセプト「Tune The Next」。その意味はこれからの未来のチューニングや、パーツを提案したいという意味だという。そしてそこには相反するものだと思われがちな、チューニングとサステナブルやカーボンニュートラルというテーマが込められていた。

CN燃料に対応しPHEV化!HKS e-HIACE ”Multi Energy"Conceptに注目

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今回ブースの中心に置かれていたのはトヨタハイエース』。HKSでハイエースとはちょっと驚きもあるが、もちろんTune The Nextという大きなテーマが課せられている。このハイエースは「HKS e-HIACE“Multi Energy”Concept」と名付けられた。見た目は200系ハイエースだが、その名の通りマルチエネルギーで動くように改造されている。

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液体燃料としては、ガソリンに変わるカーボンニュートラル燃料の使用を想定。20年以上前から、気体燃料(CNG、LPG)のコンバージョンキットを送り出してきたHKSの技術を活かして、気体燃料にも対応。そのどちらも別のタンクに搭載し、自動的に切替えながら使えるという。

エンジンはノーマルのままで、それに上記の環境に優しい燃料を使うが、駆動力ではなく発電機用エンジンとして使用。こうすることで、もとからのエンジンも無駄にならない。もともとのエンジンを活かすという意味でも、サステナブルなチャレンジなのだ。タイヤは110kW級のモーターで駆動。十分なトルクを備えて優れた運動性能を実現できるという。

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床下には大型バッテリーを搭載。エンジンを停めてもエアコンが使えるため、キャンピングカーとして寝るときにエアコンを使うことができ、災害時などは電源車としても使える。さらにはPHEV化されているので、単なる電源車だけでなくV2Hでの使用も想定。その可能性は無限大。

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展示車両のようにバイクを積んでサーキットに走りに行ったり、キャンピングカーとして楽しめるが地震などの災害時には重要なライフラインにもなりえるハイエースなのだ。そして、その電気の源はカーボンニュートラル燃料や天然ガスなどの環境に優しいものを使う。これがHKSの提案する新たなカスタマイズの世界なのだ。

究極のオートクチュール?HKSチューンを体現する「THE HKS」で新境地へ

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THE HKS」と新たなコンセプトをテーマにするのが、トヨタ『GR86』日産『GT-R』にまつわるチューニングと車両販売。あえてコンプリートカーとは呼ばず、コンプリートしていないチューニングカーを、ユーザーの要望に応じて作り上げて販売するサービスをスタートさせる。

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Dimension Xは走りを重視/Dimension Yはクオリティを追求/Dimension Zは今までにないモノ。というコンセプトでカスタマイズの方向性をプロデュースしていくという。「おまかせの料理のように、要望に応じたものをひとつずつ作り上げていく」と水口社長がいうように、ユーザーの要望に応じた仕様で完成させた車両ごと販売するスペシャルなサービスなのだ。

レクサスLMの車内にドライビングシミュレーター⁉クルマ好きのためにクルマ好きがつくった究極なショーファーカー

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レクサスLMにレーシングシミュレーターを搭載したものは「LEXUS LM HKS “e-Driving” Concept」と名付けられる。LMの後席を外してレーシングドライバー古賀琢麻選手が開発を行うDRiVe-Xを搭載。

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サーキットに行ってからも練習し、実際に走行。またシミュレーターで練習や復習ができるパッケージなのだ。移動手段であり、モータースポーツを楽しむ方法の一つとしてこういった面白みをもたせたカスタマイズを提案している。

RB26もまだまだ開発の手は止まらない!チューニングフリークの悩みを解決する「シリンダーライナー」が登場

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エンジンパーツではRB26用のシリンダーライナーを新たに提案する。RB26DETTといえば、スカイラインGT-Rに使われた直列6気筒2,600ccのエンジンだが、今や新品エンジンブロックは注文が殺到して数年待ち状態。事実上買えないに近いという。

巷に流通している中古エンジンブロックの多くはすでにボーリング加工が施されたものが多く、これ以上ボーリングができず使えない。そういった声がRB26オーナーから数多く聞かれるようになった。そこで鋳鉄スリーブを圧入することもあるが、鋳鉄ブロックは摺動性に優れるが剛性などの点ではイマイチ。

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そこでHKSが提案するのが鋼鉄製のスリーブだ。高い剛性を持つことでハードなエンジンチューンに対応。鋼鉄は摺動性に劣るが、特殊溶射を行うことで油膜が保持できるように処理。中古エンジンブロックを再び使えるようになるという。そういった意味ではこれも十分サステナブルな取組みなのだ。

パワーアップするのに環境に優しい!高性能なCN燃料の登場にも期待

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HKSではこれまでもドラッグレースやタイムアタック向けにドラッグガスを販売している。これはハイオクよりもパワーが出る燃料。数多くのチューナーやタイムアタッカーが使っている。

ならば同じ性能をカーボンニュートラル燃料で作ろうと始まったのが「CNF FUEL」だ。再生可能エネルギーをベースにして製造することで、環境負荷を減らしつつパワーが出せる燃料として開発中。市販予定時期はまだ未定だが、完成すれば新たなカスタマイズの世界とサステナブルな世界との融合となるはずだ。

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HKSは長年チューニングの世界でトップリーダーとして走り続けてきた。現状、環境問題に対して注力しているチューニングメーカーはほぼ見当たらないといえるなか、真っ先に取り組んでいった暁には業界のさらなる発展へとつながるはずだ。

チューニング業界でいち早くこの問題解決を目指すHKS。まさしく「Tune The Next」という言葉通りに、とても楽しみな展示となった。西ホール1のHKSブースで、自分の目で見て体感してほしい!

「Tune The NEXT」で駆け抜ける!
HKS オートサロン特集ページはこちら

《加茂新》

加茂新

加茂新|チューニングカーライター チューニング雑誌を編集長含め丸15年製作して独立。その間、乗り継いたチューニングカーは、AE86(現在所有)/180SX/S15/SCP10/86前期/86後期/GR86(現在所有)/ZC33S(現在所有)。自分のカラダやフィーリング、使う用途に合わせてチューニングすることで、もっと乗りやすく楽しくなるカーライフの世界を紹介。

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