エントリー層獲得だけじゃない、「今を生きるライダーが、二輪の未来を輝かせる」ヤマハの二輪戦略…東京モーターサイクルショー2024

ヤマハ XSR900GP(東京モーターサイクルショー2024)
ヤマハ XSR900GP(東京モーターサイクルショー2024)全 16 枚

日本最大級のバイクイベント「第51回 東京モーターサイクルショー」が3月22日に開幕した。テーマは「#バイクでココロがオドル!」。東京ビッグサイトを会場に、24日までの3日間、最新のモーターサイクルの世界を体感できるイベントとなる。

主催する日本二輪車普及安全協会は、「若年層や女性層の取り込み強化が重要課題」として、「バイクを通じて人、モノ、企業と多様につながる機会を創出し『見て、体験して、感動できる』ショーを目指す」とアピールする。

ヤマハ(東京モーターサイクルショー2024)ヤマハ(東京モーターサイクルショー2024)

バイクメーカーとしてトップバッターでプレス発表をおこなったのはヤマハだ。昨年の発表以来、大きな反響があり新規ユーザー層の拡大にも貢献しているという125ccシリーズを中心に「125ccから広がるバイクライフ」をテーマとした展示をおこなう。ブース中央に125ccシリーズの『XSR125』『MT-125』『YZF-R125』を置き、その周りに放射状に「XSRシリーズ」、「MTシリーズ」、「Rシリーズ」の世界観を表現。

「これから二輪免許取得を考えている方からヤマハファン・ヤマハオーナーまで、幅広い方に見て・触って・体験していただけるブースを目指した」という。

◆今を生きるライダーの姿が、二輪業界の未来を輝かせる

ヤマハ MT-09 新型(東京モーターサイクルショー2024)ヤマハ MT-09 新型(東京モーターサイクルショー2024)

MTシリーズはグローバルに展開するコンセプト“The Dark side of Japan”を初めて日本でも取り入れた展示に。発表されたばかりの『MT-09』を目玉に据えた。またMTシリーズ10周年を記念したボックスも展示されている。

XSRシリーズは“FASTER SONS”をコンセプトに、ヤマハの伝統カラーである白と赤をモチーフとした展示に。ヤマハの普遍的な走り、カスタムの楽しさ、親子二代でも楽しめるバイクの奥深さを表現した。ステージを飾るのは、80年代を彷彿とさせる外観が話題の新モデル『XSR900GP』だ。今回のショーでは往年の「FZ400R」と「RZV500R」のカラーを再現したワイズギアのカウルを装着したモデルが展示され、注目を集めている。

ヤマハ XSR900GP(東京モーターサイクルショー2024)ヤマハ XSR900GP(東京モーターサイクルショー2024)

若年層の獲得ばかりが取り沙汰されるバイク業界だが、XSR900GPはそれとは真逆のラインアップに見える。だが、そこにヤマハのねらいがある。ヤマハ発動機販売の松岡大司社長はこう語る。

「若い世代のエントリー層を増やすのはもちろん重要ですが、今を生きるライダーの皆さんがカッコよくスマートにバイクライフを満喫されている姿こそが、これから新たにバイクライフを始めるお客さまの憧れとなり、二輪業界の未来を輝かせると大いに期待しています」

◆ヤマハらしいアクティビティで「感動創造」へ

ヤマハ発動機販売の松岡大司社長(東京モーターサイクルショー2024)ヤマハ発動機販売の松岡大司社長(東京モーターサイクルショー2024)

ヤマハが今年、特に力を注ぐのが「リアルなつながり」だ。

「My Yamaha Motor café」と名前を改めたリアルミーティングイベントは、全国8か所で開催を予定。全日本ロードレース全7会場でもRシリーズを目玉に据えた同ミーティングを開催する。このほか、MTシリーズの世界観“The Dark side of Japan”を体感できる「The Dark side of Japan Night Meeting 2024」を5月11日に東京シティサーキットで初開催。さらに集大成ともいえる一大イベント「YAMAHA Motorcycle Day 2024」を9月7日に千葉県で開催する。

4月20日には、横浜赤レンガ倉庫を舞台に、Motorcycle Dayのプレイベントとなる初めてヤマハに触れる人たちに向けた「Motorcycle Day Touch」を開催する。バイクだけでなく電動アシスト自転車なども揃え、ヤマハブランドに親しんでもらいファンの創出をめざす。

「これから二輪免許を取りに行こうと考えているビギナーの方から、経験豊富で素敵なバイクライフを送るベテランまで、ヤマハは今年もお客様との結びつきを大切に、魅力的な商品とヤマハらしいアクティビティで感動創造に取り組んでまいります。ぜひご期待ください」(松岡社長)

《宮崎壮人》

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