このクルマがGOA基準に達してなかった理由として「ドアのインナーパネルがデザインアクセント上、鉄板がむき出しの構造となっており、側面衝突時にこの部分で頭を強打した場合の被害が大きくなる」(トヨタ広報部)こと、そして「リアのデザイン上、後部座席と後部ガラスが接近していること」(トヨタ・エンジニア)などがGOA基準を満たさなかった理由としている。
『WiLL Vi』は『bB』『ファンカーゴ』と同じ『ヴィッツ』の派生車だが、唯一GOAボディではないことになる。
「VVCだからということで、GOAよりもスタイルを取ろうという判断をしました。GOA基準というのは、衝突時のフレームの変形だけではなく様々な基準を含みます。それらの一つでもクリアできないとGOA基準達成とは言っておりません」(トヨタ広報)
VVCは「バーチャル・ベンチャー・カンパニー」の略だが、トヨタ社内の部署である。もちろんGOA基準はトヨタ社内の基準であり、それを満たしていなくても法的な基準はクリアしている(そうでなければ発売できない)ので安全上問題ありという訳ではないことをことわっておく。