最近、積極的にコンセプトカーを発表しているGMのブラジル法人、GMド・ブラジルがデトロイトで提案した小型ピックアップが『サビア』だ。GMは、南米ではシボレーブランドで事業展開しているので、車体にはシボレーマークがついている。
フォルクスワーゲン(VW)とフィアットは中南米において乗用車ベースで、排気量1.5リットル前後の小型ピックアップを投入しており、GMもサビアをアストラ・ベースで実現すればビジネス・チャンスはあると考えられる。
またVWやフォードはブラジルにデザイン部門を含む開発部門を置き、中南米専用車種を開発している。またフィアットも開発部門こそ置いていないがやはり専用デザインを投入している。それらに比べ、これまでGMの現地開発体制は遅れていたと言える。
「サビア」はブラジルを代表する小鳥だ。サビアという名前のコンセプトカーは、GMド・ブラジルのデザイン部が欧米のデザイン部に匹敵する開発力をつけたというアピールだろう。事実、これまでのGMド・ブラジルが提案してきたショーカーはオペルなどをベースにしてきたが、サビアはオールニューである。