2000年度の自動車アセスメント(JNCAP)で、トヨタ自動車はハイブリッドカー『プリウス』の再試験を行うことが明らかになった。メーカーが試験費用を負担して安全対策を変更した自動車の衝突試験をやり直す制度を使う。
昨年度の自動車アセスメントで、プリウスはハイブリッドカーとして初めて選ばれ、試験を行った。しかし、その結果といえば、フルラップ前面衝突試験の運転席側が試験した中で最低ランクのB、助手側もAにとどまった。また、前面衝突試験の際には補機バッテリーが破損し、白煙が発生するというトラブルもあって、こうした結果が自動車アセスメントに記載されている。
この結果はトヨタにとってはショック。プリウスと言えばトヨタの自信作で「環境に優しい」を目指すトヨタの看板車種。そのプリウスが惨澹たる結果となったことから、トヨタはプリウスのマイナーチェンジで、安全性能の変更を実施した。自動車アセスメントでは、安全性を変更した車種は、メーカーが試験に伴う費用を負担することで再試験を行う制度があり、これを使って再試験を行なってもらう。
トヨタの思惑通りプリウスは汚名を返上し、名誉を取り戻せるか? 結果は4月に発表される。