毎年恒例のデイトナ24時間レースで、GMのシボレー『コルベット』チームが優勝した。意外にもコルベットはこれが初優勝で、昨年優勝、デイトナで最多勝利を誇るダッジ『バイパー』に雪辱を果たしたことになる。
GMはレースでの勝利からこのところ遠ざかっていた。昨年大々的にキャンペーンを行った『キャデラック』レースカーの成績はさんざんで、逆に「レースというハイテク産業ではすでに時代遅れのメーカー」という汚名を着せられた。
今回のコルベットの優勝も、実は綱渡り。レースのほとんどを優勢にこなしていたコルベットが、終了まぎわにトランスミッションから煙りを吹き出す、というアクシデントがあった。そのためチームはほとんどレースを諦めかけていたのだが、その時点で17ラップものリードがあったため、ドライバーは続行を決断。どうにかコルベットはトップのままでフィニィッシュすることができた。
ところで今回の上位3チームは、コルベットが2チームとポルシェという結果。これはすべてGTクラスであり、アメリカンGT、SRPといったクラスの車に比べて安価である。こうしたコストの安い車がレースを制したことはファンにとってもエキサイティングだったことは確かなようだ。