環境省は、アルコール系燃料ガイアックスの排出ガスの実態調査の結果を発表した。
ガイアックスはガイアエナジー社が販売するアルコール系燃料。1リットルあたりの単価がガソリンよりも20円程度安いため、ユーザーの関心も高く、供給するスタンドが急増している。同社では「ガイアックスはガソリンよりも低公害な燃料」と宣伝し、これを販売しているため、環境省が排ガスを測定した。ガソリン100%、ガイアックスとガソリン50%づつ、ガイアックス100%の三種類の燃料を使って排ガスを測定して比較した。。
この結果、ガイアックスは一酸化炭素及び炭化水素は改善する傾向だったが、窒素酸化物は悪化する傾向を示した。二酸化炭素、燃費はほぼ同じ結果となり、有害物質のアルデヒドの排出量も悪化した。
環境省ではこうした結果から、ガイアックスはNOx排出量が多く低公害燃料とは言えないとの見解で、資源エネルギー庁に調査結果を通知する。同庁では、これを受けて「低公害燃料」としているガイアックスを不当表示で改善を指導する見込み。