アメリカの自動車部品メーカー、デルファイ・オートモーティブ・システムズは5日、トヨタがフランスの現地工場で2月から生産を開始している『ヤリス』(日本名『ヴィッツ』)に使用するバッテリーやジョイントなどのパーツ納入を受注したことを明らかにした。
同社は元々はGM系列の自動車部品メーカーとして出発したが、現在は系列にとらわれない供給方針を採用している。今回トヨタに納入することになったのは、バッテリーやセンサー、ジョイントなどの電装系パーツで、フランスやアメリカの生産拠点からの提供となる。
ヨーロッパの小型車市場は猛烈な価格競争状態となっており、生産コストを少しでも減らすことが至上命題となっている。トヨタではこの他にもブレーキ用のパーツや、ヘッドライトアッセンブリーなどをドイツのボッシュから調達しており、ヨーロッパ域内からの部品調達を行うことで少しでもコストを低減することが狙いのようだ。