【洗車機の謎 Vol. 3】洗車機がクルマを壊すことは珍しくない!?

自動車 社会 行政
【洗車機の謎 Vol. 3】洗車機がクルマを壊すことは珍しくない!?
【洗車機の謎 Vol. 3】洗車機がクルマを壊すことは珍しくない!? 全 1 枚 拡大写真

トヨタ『Will-vi』の取扱説明書に書いてある洗車機に対する注意喚起の記載内容が改められていたことで、自動車メーカーとしてトラブルを把握していることは理解できた。では洗車機を作る側としてはどうこのトラブルを把握しているのだろうか?

最初はあの注意書をガソリンスタンドに配ったメーカーから。ブラシがWiLL-Viのリアウインド付近に干渉し、洗車機とクルマ双方が壊れるというトラブルは実際に発生していたようだ。

ブラシがリアから車体を押し上げ、引っかかるような状態で停止。洗車機は壁に面しているため、反対側からクルマを引き出すこともできず、ブラシを戻した結果、支えを失った車体が激しく落下する格好となった。車内は水浸しとなってほぼ全損の扱いで、足回りも損傷。洗車機自体もダメージを負った。それが注意を喚起する要因にもなったという。

ただ、他のメーカーではこんな意見もあった。元々、洗車機は洗車機メーカーが「勝手に作っている」ため、全車種には対応していない。だから破壊してしまうようなケースは稀にあるというのだ。洗車機に装着されたブラシの構造上、短い距離で段差が激しい物体がある場合、避けきれずに破壊してしまうとのこと。

例に挙げていたのはトヨタ『スープラ』などの巨大なリアウイングや、タクシーの屋根に付いている社名ランプなど。パトカーの赤色灯も「吹き飛ばしそうですね」と笑う。

ユーザーとしては「勝手に作っているものだから、洗う際は自己責任で。壊れる覚悟で車両保険に入っていただいていればベスト」と洗車機メーカーから言われても、笑うことはできないのだが、それが実情らしい。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  3. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  4. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  5. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  6. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  7. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  8. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  9. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  10. <新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”を駆使して「低音増強」を図る!
ランキングをもっと見る