GMはダイムラー・クライスラーのトップデザイナーの一人で、『PTクルーザー』の産みの親でもあるブライアン・ネスビットの引き抜きを発表。ネスビットはシボレーデザインスタジオのトップの座につくことになった。
しかしネスビットがGMでも同様の才能を発揮できるかどうかについては業界でも疑問の声があがっている。クライスラーは上層部が新しいデザイン開発に理解を見せ、32才のネスビットにかなりの権限が与えられていた。そうした環境の中で、『バイパー』、『300M』、『プロウラー』、『PTクルーザー』などのユニークなデザインが生まれた。
「もしPTのデザインが4年前にシボレーで提出されていたら、スケッチは即座にゴミ箱行きだっただろう」とするアナリストも多く、より官僚的なGMでネスビットがこれまで以上に独創的なデザインを作り続けられるのか、業界は注目している。