新型『7シリーズ』のフロントを見ると、そこはBMWの伝統的スタイルを感じさせながらも、今までとは全く違った雰囲気を醸し出している。
あのBMW独特のキドニーグリルの両側にはハイテクなヘッドランプが並び、ダブルのキセノンランプが透明なプラスチックレンズの中に収まっている。スリムにデザインされたウィンカー・ユニットは、従来あったヘッドライトの横ではなく、なんとヘッドランプの上に付いているのだ。
高めのウエストラインとかなり湾曲したルーフによってかなり車高もある。また0.50立方メートルという現行の小さめなラゲッジスペースをもっと大きくしようと、新型のトランクのトップはまったいらになっている。こうして作られている新しい7シリーズは、保守的でつまらないといわれ続けてきたBMWのスタイリングに、何か変化を加えようとした努力の賜物なのだ。
ボディ・サイズに関してはまだ詳しい情報は発表されていないが、ミュンヘン本社筋の噂によると、全体的に少し大きめになるだろうとのこと。『Z8』や近々リリースされるロールスロイス(まもなくBMWグループになる)に関してはアルミのシャシーにこだわってきたものの、今回の7シリーズには従来のスティールモノコックを用いる。