トヨタ自動車は18日、新日本製鐵と共同でサイズやエネルギー消費量を従来の10分の1程度にした新型ハイドロフォーミング成形機を開発したと発表した。トヨタは同機器を用い軽量・高剛性な部品の生産を増やす。
ハイドロフォーミングを数千気圧に加圧にした水の力を利用し鉄などの部材を複雑な形状に一体加工する技術。溶接が不要なため部品の軽量化に役立つ技術として注目されている。
しかし従来のハイドロフォーミング成形機は地上6メートル、地下2メートルの巨大設備だったためトヨタの工場では導入を見送っていた。
新型はサイズを大幅に縮小しスペースが限られた工場へも導入しやすくなったことから、トヨタでは愛知県にある堤工場にまず導入することを決めた。同設備の導入により軽量な部品を生産し、燃費性能の優れた自動車の開発を進める。