日産が「新型『エルグランド』の最大の魅力」と自信を持っているのが、インテリアである。コンセプトは「ファーストクラスの空間」、キーワードは「LUXURY(くつろぎのあるもてなし感)&PRACTICAL(上質で使いやすい機能)」だ。
シートアレンジメントの多彩さもさることながら、シートそのものの作りのよさが心地よさを演出している。国産ミニバンの多くがフルラットのためにシートサイズを犠牲にしているのに対して、エルグランドはフルフラットを実現させながら、3475mmという長大な室内長にモノを言わせてフルサイズシートを3列配置している。
また床、天井をフラット化することで1列目から3列目までひな壇のように高くなっていくシアターレイアウトを実現し、パセンジャー全員が開放的な視界を得ることができる。これも従来のミニバンにはあまりみられなかった特長だ。
シートレイアウトは最上級の「XL」が2列目キャプテンシートの7人乗り、それ以外はすべて8人乗りとなるが、8人乗りのセンター部分は前後にスライドさせることができ、キャプテンシートのようにウォークスルーが可能となっている。最上級グレードだけでなく、普及グレードでも最上のアメニティを提供することも、エルグランドのセールスポイントだ。