新型『エルグランド』に用意されるエンジンは、先代エルグランドや『スカイライン350GT-8』に搭載されたV6「VQ35DE」。米専門誌が8年連続で「10ベストエンジン」に選出するなど、評価の高いエンジンだ。
「排ガス対応のために、主に触媒まわりが変更になっていますが、中身は同じものです」と語るのは、設計を担当した日産車体株式会社車両開発部の小森啓行・主担。
新型エルグランドは、10・15モード燃費が約10%向上し、0-100km/h加速は1秒ほども短縮している。エンジンが同じなら、この性能差は何だろうか。
小森主担は、「今回新たに採用した5ATによるものです。VQエンジンとのマッチングが非常に良く、燃費や加速性能はもちろん、スムーズでシフトショックの少ないATです」と胸を張る。
10・15モード燃費は、FRモデルが8.2km/リットル、4WDモデルが7.8km/リットル。全車★★★(平成12年度排出ガス規制値から75%低減レベル)を取得している。
ちなみに新型エルグランドには、ディーゼルエンジンは用意されない。広報関係者によると「現在の情勢ではニーズが少ない」とのことだ。