新型日産『エルグランド』の報道発表は21日、東京臨海副都心のTFTで開催された。カルロス・ゴーン社長は、「エルグランドは日産の収益のみならず、新たなブランドイメージ構築のために重要なモデルだ」と述べた。
実はゴーン社長のファミリーカーが先代エルグランドである。「広い室内と独創的なデザインを気に入っている」という。先代が市場でヒットした理由には、これらにドライビングプレジャー=運転する楽しさも加わる。新型の開発目標は、「先代の洗練だ」とゴーン社長。ドライビングプレジャー(走行性能)、デザイン、情報技術が重点開発課題だった。
開発責任者の庄ノ洋一チーフ・プロダクト・スペシャリストは、「30メートル走れば新型の素晴らしさがわかる」という。そしてターゲットユーザーを、大きな夢をこだわりをもって実現しようとする人、積極的に行動し家族と仲間を大切にする人、誰からも頼られる信頼感のある人、と“描写”する。
いっぽうデザインをまとめた山崎剛プロダクト・チーフデザイナーは、“エルグランドイズム”の確立を宣言する。「ショーカーのようなデザインを量産型にした。最大の課題が最大の特徴で、最大の魅力だ」と力強く語った。