新型『ムーヴ』のエンジンは3機種。直列4気筒DOHCターボの「JB-DET」(64ps、10.2kgm、10-15モード燃費18.0km/リットル)を筆頭に、直列3気筒DOHCターボの「EF-DET」(64ps、10.5kgm、同19.8km/リットル)、DOHC自然吸気の「EF-VE」(58ps、6.5kgm、同23.0km/リットル)と続く。
直4ターボエンジンは、メカニズム的には先に発表されたオープンスポーツ『コペン』のものとほぼ同一だが、ムーヴのものは過給圧が若干低められ、かわりにブーストの立ち上がりを早めることで低、中速域での扱いやすさが向上している。
直3ターボは、スペック上はシリーズ最強。エンジン性能曲線を見ても、パワーの立ち上がりは直4ターボをしのぎ、4300rpm付近でほぼ最高出力を発生する。自主規制に合わせて最高出力は64psに抑えられているが、実力的には90psクラスとみていい。また、10-15モード燃費は従来型の自然吸気なみに低く、経済性にも優れている。
直3自然吸気エンジンは、可変バルブタイミング機構付きで、軽自動車の自然吸気エンジンとしてはトップクラスの性能を実現。10-15モード燃費は、ミニバンモデルでは最良だ。