ライバル同士であるGMとフォードが、5年後をにらんだ大型FWDセダンと乗用車ベースのSUV用の、6速トランスミッションを共同開発する計画を打ち出した(10日)。より燃費効率のよいクルマを、少ない費用で開発するのが狙いだという。
しばらく前には考えられなかった提携だが、それだけ今日の自動車メーカーにかけられているコストカットと燃費向上へのプレッシャーが大きいということだろう。トランスミッションは、GM、フォード双方のエンジニアが集結し、V6とV8エンジンの燃費を4%から8%向上させることを目的として開発される。
提携はGMが主導で、フォードは市販化されたトランスミッションの使用に際し、GMにユニットごとのロイヤリティを支払う。ただしベースのトランスミッション設計のみが共通で、パワートレインにはそれぞれのモデルの個性がいかされる、という。
GM、フォードの首脳陣は、今回の提携をきっかけに、両社が今後さらに踏み込んだ提携を打ち立てる可能性があることも示唆している。特に目標とされるのはハイブリッド、燃料電池といった分野で、日本車のリードに対しいよいよ世界のビッグ2が本格的に対抗することの現れのようである。
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