スズキは12日、低コストで高温強度に優れた「バナジウム鋳鉄」をアイシン高丘と共同で開発したと発表した。順次、ターボ車の排気マニホールドに採用していく。
ターボ車の排気温度は850度以上と高温なため、高温耐久性に優れた「オーステナイト系ダグタイル鋳鉄」などの素材を使用している。しかし、こうした素材はノンターボ車用に使われている素材に比べると加工が難しく、コストが4−4.5倍と大幅に高かった。
2社が開発した新素材は、ノンターボ車に使われている「高珪素フェライト系ダグタイル」の珪素含有量を高めるとともに、適量のバナジウムを添加して高温でも耐久性を確保することができた。鋳造性や切削性といった加工もしやすく、コストは従来素材の1.5倍程度に抑えることができたという。
スズキは同素材を11月生産分の『エブリイ』ターボ車から採用し、順次採用モデルを拡大していく。
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