11月のメーカー別新車登録台数は、11メーカー中、8メーカーが前年を上回り、トヨタなど4メーカーが2ケタの増加となった。小型乗用車の販売が好調なメーカーがプラスになった。トラックメーカーも、軒並みのプラスになった。
11月の新車登録実績は、トヨタ、日産、ホンダなどが増加し、ダイハツ、富士重、三菱がマイナスになった。トヨタは改良した『カローラ』でホンダの『フィット』を猛追しており、前年同期にくらべ10.9%の大幅な増加。迎え撃つホンダも7.2%増となった。『マーチ』や『キューブ』をフルモデルチェンジした日産も7.9%増と好調だった。トラックメーカーも、排出ガス規制対応のための代替需要が出てきたため普通トラック(積載量4トン以上の中型・大型)が増加し、日野、いすゞ、日産ディーゼルが増加した。
マイナスとなったダイハツは、軽と並んで小型乗用車も激しい競争のなかで不振をきわめ、前年の約6割にまで減少した。富士重は、主力車『レガシィ』がモデル末期を迎え、0.8%の微減となった。三菱は、11月11日に新型車『コルト』を発売したものの16%の減少となった。三菱はコルトの発売当日、都内ホテルで大々的に成約会を開催、当日1300台余りを受注した。ただ、実質的な販売は11月半ばからで、今月の登録実績には新型効果は反映されなかったようだ。
■11月の新車登録台数
メーカー 当月 前年同月比
ダイハツ 870 56.1%
富士重工 7718 99.2%
日野 2530 110.0%
ホンダ 5万3604 107.2%
いすゞ 4409 107.8%
マツダ 1万6518 102.7%
三菱 1万2361 84.0%
日産 6万1218 107.9%
日産ディーゼル 1094 113.3%
スズキ 5040 112.3% 49299%
トヨタ 14万5306 110.9%
輸入車 2万0753 97.7%
合計 33万1421 106.6%