13日午前、富山県警察本部内の免許取得者情報を収めたホストコンピューターに通信障害が発生し、外部からの情報取得が一切できなくなるというトラブルが生じた。このため、免許証の取得・更新作業ができなくなり、200人が影響を受けた。
富山県警の情報管理課、運転免許課の調べによると、コンピューターにトラブルが発生したのは13日の午前8時30分ごろだという。運転免許の発行業務を行っている富山市の運転教育センターから職員が免許情報の管理などを一元して行っている県警本部内のホストコンピューターにアクセスしようとしたところ、エラーが発生し、全く接続できない状態となった。
運転教育センターには運転免許証の新規交付や更新の申請者およそ200人が訪れていたが、ホストコンピューターとの連携が取れないことで発行業務が一切できなくなってしまった。このため、職員がコンピュータートラブルであることを説明するとともに、期限切れ免許証の延長手続きを取るなどの措置を行った。
県警本部では通信不能となった原因を調べていたが、外部回線と接続されたファイアーウォールと、県警内部のコンピューターを連絡するハブに不具合があることがわかり、機器自体を交換した結果、システムは復旧した。通信不能になったのは2時間30分程度で、午後からは通常の交付が行われている。
県警内部のイントラネットにはトラブルの支障はなく、交通違反等の免許情報照会についても無線連絡で受けたものを内部で検索するため、こちらにも支障は出なかったという。