米国・カナダにまたがる大停電で14日夕刻(現地時間)から操業停止していたトヨタ自動車とホンダのカナダ工場(いずれもオンタリオ州)は18日午前、日本時間の今夜から操業を再開する見通しとなった。ただ、州政府から「稼働を半分程度に落として欲しいという要請が来ている」(ホンダ)ため、フル操業に戻るには、なお時間を要す見通しだ。
ホンダは保有する2ラインのうち、18日は『シビック』などを生産する第1ラインの稼働を大幅に抑制することを決めた。第2ラインは通常どおりとするが、1日の能力(2直)である1600台から500台程度の減産となる。これで、同社の14日以降18日までの影響は約2900台にのぼるという。
『カローラ』などを生産するトヨタの工場は月産2万台規模で、ホンダの工場より能力はやや小さい。両社は北米での販売が高水準なため、操業停止分を順次、残業などでカバーするが、当面は「フル操業に戻すことを優先して取り組む」(ホンダ)方針だ。