トヨタ自動車グループの豊田紡織が、トヨタ系シートメーカーのアラコおよびタカニチ(旧高島屋日発工業)と経営統合に向けた交渉を行っていることが20日明らかになった。3社ともトヨタ向けにルーフの内張りやシートなどの内装部品を生産するメーカーで、トヨタの海外展開に対応するには3社の経営統合による体質強化が必要と判断した模様だ。
経営統合の時期などは未定だが、来春が有力視されている。豊田紡織が存続会社となる見通し。アラコは車体メーカーでもあり、トヨタの『ランドクルーザー』、『コースター』などを受託生産している。3社が経営統合する際は、車体部門を他のトヨタグループに譲渡する見通しだ。
3社は今年4月、トヨタの中国生産拡充に対応して天津市に3社と中国・第一汽車グループによる合弁会社「天津英泰汽車装件」を設立している。2005年からトヨタの『クラウン』向けに内外装部品を生産する計画であり、この合弁会社は、経営統合を先取りする形ともなる。