茨城県警は28日、パチンコに負けた腹いせに自分のクルマを店舗に突入させ、正面玄関や景品カウンターを破壊したとして建造物損壊容疑で逮捕された33歳の男が警察の取り調べに対し、「2日間で16万円負けた」と供述していることを明らかにした。
これまでに数百万円単位の損失を出しており、金策に悩んだ末に衝動的に犯行に走ってしまったようだ。
茨城県警・古河署の調べによると、男は連日のようにこのパチンコ店に通い詰めており、事件を起こした26日は開店と同時に店に入り、夜までパチンコを続けていた。この間に約8万円を投じていたが、勝つことは出来なかった。
前日も同様に遊戯を続け、やはり8万円も負けてしまい、2日間のトータルで16万円の損失を出していた。
男の月収は約20万円だが、この2日間でほぼ使い切ってしまったことに意気消沈し、自宅で酒を飲んでいたが、そのうちに「損をさせるあの店が悪い」とこれまでの鬱憤が一気に爆発。犯行に及んだらしい。
取り調べに対して男は「これまでに300万〜400万円は損している。それを考えると腹の虫が収まらない。どうにでもなれと思ってやった。クルマをぶつけた直後に我に返り、大変なことをしたと思った」などと供述しているという。
警察では「怒りの衝動を抑えることができなかった」と見ているが、「衝動を抑えられるのであれば2日で給料の全てをパチンコに注ぎ込むことも無かったのか」と呆れている。