28日午前、広島県吉田町内の大型スーパーマーケット駐車場で、78歳の男性が運転する乗用車が暴走して店内に突入。1階にある食品売り場を約30mほど走り抜け、ようやく停止した。
当時、店内には十数人の買い物客や店員がいたが、幸いにもケガは無かった。警察では男性が操作ミスを起したものとみて調べを進めている。
広島県警・吉田署の調べによると、事故が起きたのは28日の午前10時35分ごろだという。吉田町吉田にある大型スーパーマーケットの駐車場に止められていたクルマが突然暴走し、同店の正面玄関から店内に突入した。クルマはそのまま1階の食品売り場を走り抜け、陳列台などをなぎ倒しながら約30m進んだ地点でようやく停止した。
当時この店の店内には十数人の買い物客と店員がいたが、ドアガラスなどを破壊する大きな音に気づいて店の奥に逃げ出したため、幸いにもケガ人はいなかった。
クルマを運転していた男性は警察の取り調べに対し、呆然としながら「何が起きたのかわからない」という言葉を繰り返すのみ。
目撃者の話によると、男性のクルマは駐車場に進入した際、駐車中の別のクルマと衝突するという事故を起こした。この際に男性のクルマではエアバッグが作動。その直後に突然クルマが急加速し、高さ80cmのフェンスを突き破り、それを乗り越えるようにして店内に突入していったという。
警察では目撃者の供述する内容から「男性がエアバッグの膨張に驚き、アクセルとブレーキを踏み間違えた可能性が高い」と分析している。