トヨタ自動車のF1チームを運営するドイツの子会社トヨタ・モーター・スポーツ(TMG)が、10月30日に産業スパイの容疑でドイツ警察当局が家宅捜索するとともにTMGの社員と元社員2人に事情聴取していたことが明らかになった。
地元などの報道によると、トヨタのF1マシン「F103」がフェラーリのマシン「F2002」と酷似しているとしてフェラーリがイタリアの捜査当局に告訴し、ドイツ警察はイタリア捜査当局の要請を受けて捜索を実施した。
事情聴取された2人はフェラーリに籍を置いていた経験がある。捜査はフェラーリの機密データを持ち出した産業スパイの疑いがかけられている模様だ。
TMGでは、ドイツ警察の捜索を受けたことを認め「捜査には全面的に協力したい」とのコメントを出している。トヨタでは「詳しいことは知らされていないのでこれ以上コメントできない」としている。スパイ容疑の報道では、2人がスパイ容疑で一時拘束されたとの報道もあったが、これは誤報だった。