3日午後、東京都大田区内にある都市銀行の駐車場で、66歳の男性が運転するクルマがフェンスを突き破り、約4m下まで垂直に転落するという事故が起きた。男性は45分後に東京消防庁のレスキュー隊に救助されたが、幸いにもケガは無かった。
警視庁・大森署の調べによると、事故が起きたのは3日の午後0時20分ごろだという。大田区山王2丁目付近にある都市銀行の駐車場で、66歳の男性が運転する乗用車が突然暴走。この駐車場は入口側が高台にあるが、クルマは入口とは反対方向に直進し、フェンスを突き破って、隣のビルの4階付近に衝突した。
クルマはそのまま4メートル下へ垂直に転落。駐車場の基礎部分にあるコンクリートに突っ込んで止まった。この基礎部分と隣のビルの間隔はわずか1mほどで、クルマの車高よりも小さかったことから、一番下(駐車場の路面から8.5m)まで落下せずに済んだ。
通報を受けて駆けつけた東京消防庁のレスキュー隊によって男性は45分後に垂直状態で停止したままのクルマから助け出された。すぐに病院へ搬送されたが、幸いにもケガは無かったという。
警察の調べに対して男性は「アクセルとブレーキを踏み間違えた。垂直に落ちたのは一瞬の出来事で、何が起きたかしばらくの間わからなかった」などと供述している。