イギリス下院内に設置された通商産業特別委員会による、MGローバーの経営者に対する公聴会が、3月30日より始まった。同委員会では、MGローバーの経営者に対する疑惑を追及する。
今回の委員会で追求される議題は、2002年にMGローバーが赤字にも関わらず、経営陣向けの年金に巨額の資金が追加されていたことや、金融部門とエンジン部門の利益をMGローバーの再建に使えないようにした複雑な組織形態がなぜとられたのか、という点。
同委員会のマーチン・オニール委員長は、「(MGローバーの再建という)偉業は、金融的なごまかしによって、台無しとなった」と、経営陣を非難。
一方、MGローバーのジョン・タワーズCEOは、2000年の時点で、「MGローバー再建のために、資金を提供したのは我々4人だけ」と、決して不当な利益を得たわけではないと応酬している。