10日未明、埼玉県川口市内で、傷害事件の現場に向かっていた救急車が、酔って路上に寝転がっていた66歳の男性の存在に気づくのが遅れ、この男性をはねた。男性は右足などを折る重傷。
埼玉県警・川口署によると、事故は10日の午前1時20分ごろに発生。「傷害事件によって負傷者が発生した」との通報を受けて現場に向かっていた川口市消防本部の救急車が、川口市芝樋ノ爪2丁目付近の市道を走行中、前方の車道上で倒れていた男性の存在に気づくのが遅れ、急ブレーキを掛けたものの間に合わず、この男性をはねた。男性は右足の骨などを折り、全治2カ月の重傷を負っている。
警察では救急車を運転していた38歳の消防指令補から事情を聞いているが、調べに対しては「視点を遠距離に置いており、路上に倒れている男性には直前まで気づかなかった」と供述している。
男性は酔い潰れて倒れていたとみられ、警察では業務上過失傷害事件として、引き続き双方から事情を聞く方針だ。