日産自動車のカルロス・ゴーン社長は2日、横浜市で行った新型車発表の席上、中期計画「日産180」での増販目標の地域別割り当てを修正したことを明らかにした。
増販計画は、2001年度の世界販売実績に100万台の上乗せをコミットしているもので、今年10月から05年9月までの1年間の世界販売を360万台にする目標。計画発表時は、100万台のうち日本、米国、一般地域が各30万台、欧州が10万台としていた。
今回の見直しでは日本を22万台、欧州を7万台に下方修正、逆に米国は36万台、一般地域は35万台とした。ゴーン社長は「日本と欧州は当社の予測より全体市場が悪化している」ことを見直しの理由に挙げた。
ただ、「全体のコミットに変わりはないし、(実現への)抜かりはない」と、強調した。