04年11月から道路交通法が改正され、クルマを運転しながらの携帯電話の使用が制限された。カー用品チェーン店を運営するオートバックスセブンでは、11月29日から12月2日にかけてハンズフリーシステム及び運転中の携帯電話の使用に関する実態調査を実施した。
これによると、法改正を機にハンズフリーシステム(機器)を購入したドライバーは約2割。法改正以前より所有していたドライバーは約3割。ハンズフリーシステムの所有率は51.2%と半数程度。所有していないドライバーにおいても15%程度がすぐに購入しようと思い、6割弱がいずれ必要であると認識している。
所有しているシステムの価格は2000円以下が半数以上。「イヤホンマイクタイプ」が全体の約7割、「スピーカータイプ」が約2割となっている。
また、運転中においてハンズフリーシステムを使わない携帯電話の使用は危険と感じているドライバーは9割近あるが、かかってきた電話については6割以上が通話している。
オートバックスグループ店舗では全店でハンズフリーシステムを販売しており、2004年以降は毎月前年同月の販売数量を上回る実績をあげている。
特に改正道路交通法が交付された2004年6月以降は、毎月前年同月比500%以上で推移しており、施行前の10月には人気商品の一部が品切れになるという状態も発生した。11月1日の施行後も前年を上回る実績だという。
オートバックスはハンズフリーシステムについて、法施行による一過性の売上ではなく、需要の高まっていく商品であると認識している。