検問突破の飲酒運転、立体交差を逆走して正面衝突

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1日、大阪府大阪市淀川区内の市道で、警察による飲酒検問を強引に突破したワゴン車が一方通行の立体交差路を逆走し、順走していたタクシーと正面衝突する事故が起きた。

この事故で双方のクルマは大破し、タクシーの運転手が全身を強く打って死亡。逆走した男も両足の骨を折る重傷を負っている。

大阪府警・淀川署によると、事故が起きたのは1日の午後10時30分ごろ。大阪市淀川区木川東2丁目付近の市道で、同署が飲酒検問を実施していたところ、酒気帯び運転とみられるワゴン車を発見。アルコール検知を求めた。

運転していた男はドアを開けて一旦はこれに応じる姿勢を見せたが、警官が検知キットを差し出すわずかな隙を狙い、急発進してその場から逃走した。

待機していたパトカーがただちに追跡を開始したが、男のクルマは検問が行われていた場所から約150mほど離れた場所にある阪急京都線の踏切を強引に突破。すでに降りていた遮断棹を突き破り、その先に逃げた。

パトカーによる追跡は通過する電車によって抑止されてしまったが、男のクルマはそのまま走り続け、約450m先にある淀川区西中島7丁目付近の立体交差路に一方通行の標識を無視して進入。順走してきたタクシーと正面衝突した。

この事故によって、双方のクルマとも前部を中心に大破。タクシーを運転していた63歳の男性が全身を強く打って、収容先の病院で間もなく死亡。検問を振り切って逃げ、逆走した46歳の男も両足の骨を折る重傷を負っている。

事故が起きた立体交差路はJR宮原操車場の下を通るもので、車線は双方向が分離されている。1車線あたりの幅員は約3mで、クルマ同士がすれ違いできる構造ではなかった。

警察では逆走していた男の回復を待ち、業務上過失致死と道路交通法違反(アルコール検知拒否)などの容疑で事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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