予選方式が変更され、土曜1回のみのアタックとなったヨーロッパGP。ポールポジションを獲得したのはウィリアムズのニック・ハイドフェルド。地元ドイツで自身初となるポールポジションを達成した。
29日の決勝レースは、ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)がスタート出来ず、エクストラフォーメーションラップで計59ラップで争われた。
1コーナーで多重接触がありマーク・ウェーバー(ウィリアムズ)がリタイア。佐藤琢磨(B・A・R・ホンダ)、ラルフ・シューマッハ(トヨタ)がノーズ交換のためピットストップを強いられた。
タイヤに厳しいニュルブルクリンクとあって、レース終盤にはコースオフするマシンが続出。
トップを行くキミ・ライコネン(マクラーレン)は右フロントにフラットスポットを作って苦しい状況に。それを2位のフェルナンド・アロンソ(ルノー)が激しく追いかける展開は、ファイナルラップで劇的な結末を迎える。
ライコネンの右フロントサスペンションが大きく破壊され、スピンオフ。アロンソが今季4勝目をマークした。2位には連続表彰台のハイドフェルド、3位にはルーベンス・バリケロ(フェラーリ)が入った。
4番手スタートのヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)はスタート前にクルーの退去が遅かったためドライブスルーペナルティを受け、結局8位。ラルフ・シューマッハはスピンしてリタイアに終わった。
2戦ぶりに復帰したB・A・R・ホンダ勢は予選出走順の不利が影響してジェンソン・バトン13番、佐藤琢磨16番グリッドスタート。決勝レースでは少し挽回して、バトン10位、佐藤12位。
トゥルーリの他にもデイビッド・クルサード(レッドブル)がピットレーンでのスピード違反、ティアゴ・モンテイロ(ジョーダン・トヨタ)らが青旗無視など、ペナルティの多いレースとなった。