ダイハツ『エッセ』(19日発表)のバックドアは大きく傾斜した、軽セダンには珍しい小粋なデザインだ。その分、犠牲になっているのはラゲッジルームの広さ。スーパーやホームセンターなどでのちょっとした買い物には十分だが、ミニバンモデルはもちろん、同じセダンの『ミラ』と比べても狭い。
が、このバックドアの傾斜、デザインのためだけではない。垂直に近い他の軽セダンのバックドアに比べて最初から少し持ち上げられたような位置で停止するため、軽い力で持ち上げることができるのだ。また、スイング角度が小さいため、後方のスペースが狭い駐車場などでも開けやすいという。
実際に開閉させてみたが、ダイハツが主張するメリットは十二分に体感することができた。荷室容量の大きさというスペックより日常の使い勝手を重視ているという点で、この傾斜バックドアもユーザーフレンドリーなエッセの個性の一端といえるだろう。