旭テックは28日開催の取締役会で、三菱ふそうトラック・バスの100%子会社である三菱ふそうテクノメタルを買収することを決議し、最終合意書を締結後、即日買収を完了した(既報)。
今回の買収は、まず30億円で三菱ふそうテクノメタルの株式66%を取得し、残り34%を今後36カ月以内に取得するというもの。
旭テックの中村晃社長は「テクノメタル社は、旭テックグループの鋳鉄製品分野を強化するために、戦略的に重要な子会社になる。両社は密接に協力し、今後、技術、生産、営業などのあらゆる面にわたって、最大限シナジーを発揮していく」とコメントしている。
また、同社の入交昭一郎会長は「テクノメタル社の旭テックへの参画を契機に、今後とも戦略的な合従連衡を積極的に進めていき、成長を加速してきたい」とコメントしている。
旭テックは今回の買収でダクタイル鋳鉄製品分野で業界2位になり、今後自動車エンジン部品分野への新規参入をはじめ、顧客ニーズに対応した製法提案の強化、高付加価値製品領域の拡大などを図っていく考えだ。