ジュネーブモーターショーの三菱自動車ブースでは2台のコンセプトカーが展示された。1台は昨年の東京モーターショーでもおなじみの『スポーツバック』。そしてそれとは全く対照的な雰囲気を醸し出していたのが、このジュネーブモーターショーでワールドプレミアを迎えた『ez MIEV』だ。
全長3700mm、全幅1800mm、全高1750mmのこのez MIEV、4輪インホイールモーターを採用して得られた空間を最大限に活かしつつ、走る時だけでなく止まっている時の使い方も考え抜かれた、遊び心あるデザインが特徴だ。
止まっている時はフロントシートを前方に倒し、フロアに収納されたマットを引き上げる事で、室内にベッドを作り出す事ができる。クルマの中でまったりとくつろぎたい若者への三菱流の提案だ。
そのほかディティールには、エッフェル塔など世界の名所をパターンとして刻み込んだタイヤ。バッテリーインジケーターの役割を果たすボディサイド下端の5つのドット。そして広い角度から認知できるライトの提案としてデザインされた9つのキューブからなるヘッドライトとテールランプなどなど……。
三菱ez MIEV、見る人の目を楽しませるアイデアが詰まったユニークな1台だ。