米国の6月の新車販売実績で、ビッグ3が大きく売り上げを落とした事が明らかになった。全体として6月の販売台数は不調だったが、特にGMは26%、クライスラーグループは15%、フォードは7%と落ち込み幅が目立つ。
GMでは05年6月に始めた従業員価格ディスカウントのインセンティブが大成功だったため、昨年同月比が落ち込むことは織り込み済みだった、とのコメントを出しているが、26%という数字はそれでも大きい。
またクライスラーはジープブランドを有するだけに、このところのSUV敬遠の波をもろにかぶったとも言える。フォードは『フュージョン』が7%増など、乗用車部門に救われた感があるが、ライトトラックは7%の落ち込みで、こちらがドル箱だけに経営的には苦しい数字だ。
その一方、トヨタは販売順調でアメリカでの市場シェアをついに14.4%とした。またホンダ/アキュラも7%増と今年に入っての好調をキープ。スズキに至ってはなんと28%の販売増を記録している。ただし日産は19%減と売り上げの落ち込みに歯止めがかからない状況だ。
ヨーロッパのメーカーも軒並み売り上げ増と順調で、やはりビッグ3の落ち込みだけが目立つ結果となっている。