11月1日のバイクETCサービスを前に、車載器はどこに行けば取り付けられるのか。こんな疑問がバイクユーザーの間からわき上がっている。
乗用車のようにディーラーとユーザーの関係が密接であれば車両販売店に相談することもできる。ところが、バイクは、もともと販売店がアフターフォローをすること自体がまれなことに加え、全国展開する用品店が少ない。
しかし、四輪車ETCと同様に、バイクETCもバイクショップが中心になって販売されることはまちがいない。しかも四輪車の場合がスタート時点でそうであったように、バイクETCの取扱い店は当初、かなり限定されそうな気配だ。
バイクETCの取扱い店は、車載器本体に通行料金を請求する識別情報を書き込み(=セットアップ)、その車載器を販売し、必ずその車載器を取扱い店自身が取り付けることが条件になっている。用品だけを販売するようなパーツショップで車載器を購入して、ユーザー自身が取り付けることはできないのだ。だから、バイクユーザーは、この取扱い店を頼らざる得ない。これは安全上の配慮からだ。
ショップがバイクETC取扱い店となるためには、道路システム高度化推進機構(ORSE)への登録が必要だ。ORSEは、通行料請求の識別情報を管理する団体で、セットアップ事業者としての登録が完了するとホームページ上で公表される。ただ、今のところORSEによる取扱い店の発表は行われていない。
「初めての二輪車ETCのセットアップ事業者が公表できるのは10月中旬になる」(同事業部)
ユーザーがショップを選ぶまでには、今しばらく時間がかかりそうだ。