グランプリ開催20年目にして今年で日本GPホストが最後という記念の鈴鹿サーキット。ミハエル・シューマッハにとって日本での最後の勇姿ということに加え、フェルナンド・アロンソと同ポイントで迎えたレースとあって、サーキットには予選から過去最高の観客が詰めかけた。
土曜日に行われた予選を制したのはフェラーリ。ポールのフェリペ・マッサにシューマッハ2位とフロントロウを独占した。スタートを制したマッサを序盤でシューマッハが早々にオーバーテイク。その後は落ち着いた走りでシューマッハがレースをリードした。
対するアロンソは予選5番手と出遅れたが、スタートで3位に順位を上げると、1回目のピットストップでマッサを抜き去り2位に順位を上げる。シューマッハが2度目のピットアウトをした直後、エンジンがブロー。そのままマシンを止め、まさかのリタイア。
代わりにトップに立ったアロンソがトップを守りきり、カナダGP以来となる久々の優勝。2位にマッサ、3位にジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)が入った。4位にはジェンソン・バトン(ホンダ)。5位にキミ・ライコネン(マクラーレン)。
予選でセカンドロウを独占したトヨタ勢はヤルノ・トゥルーリ6位、ラルフ・シューマッハ7位と母国GPでダブル入賞を果たした。スーパーアグリの佐藤琢磨は15位完走と得意の鈴鹿で大健闘。山本左近も17位で完走を果たした。