GMは代替エネルギーの導入に熱心なメーカーであることを、ロサンゼルスモーターショーにおいて4つの新型モデルでアピールした。
ひとつめは新型クロスオーバーのビュイック『エンクレーブ』。エタノール燃料での走行が可能で、従来の中型SUVと比較して燃費が驚くほど向上、ヨーロッパ車に負けない高いグレードのインテリアと走行性能を誇る。
そして、GMが「長期的に見てエコカーとしてベストの選択」と表現するFCVでは、すでにシボレー『シークェル』というモデルを有するが、今回同じくFCVのSUV、シボレー『エキノクス』を発表。エキノクスはすでに一部のセレブ、政治家を含めた数十人がテスト使用の段階で、来年には100人を超えるユーザーに配布する予定だという。
FCVが一般に行き渡るまでの過渡期として力を入れているのはやはりハイブリッドだが、今回はGMC『ユーコン』の2モードハイブリッドバージョンを紹介。ハイブリッドの導入により燃費は25%向上し、その結果ユーコンハイブリッドはアメリカの大型SUVとして最高の燃費とパフォーマンスを誇るモデルになったという。
この2モードハイブリッド技術は今後GMのクルーキャブ、ピックアップなどにも順次導入される予定だ。
そして、サターンにも2008年モデル『ビュー』にハイブリッドバージョンが登場する。これは2モードハイブリッドシステムとしては初のフロントホイールドライブで、将来的にはプラグイン形式の2モードハイブリッドが予定されている。
エタノール、ハイブリッド、プラグイン、そしてFCVと段階を踏んでエコカーの方向に進む、というGMの強い意志を感じさせるラインナップだ。