2006年度の自動車アセスメントにおいて、軽乗用車で最も優秀な成績だったのがホンダ『ゼスト』だった。衝突安全性能の総合評価で運転席と助手席でクラス唯一の6スターを獲得している。
軽乗用車の安全性は年を追うごとに向上しているが、車両自体の規格が定まっているだけに小型乗用車よりも安全を考えた構造の設計が難しいという。
本田技術研究所・4輪開発センターで軽乗用車を担当している山田浩史さんは「高張力鋼板を積極的に使用したこと、荷重分散構造を採用したことが効果を発揮した」と説明する。
使用する部材の決定にはコンピューターシュミレーションを用いており、これによって適切なものを配置することが可能になった。