【バイオETBE】バイオガソリンってどういうもの?

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植物由来の燃料をブレンドした「バイオガソリン」の供給が開始されてから、間もなく2カ月になる。導入を推進する石油連盟では「2010年には全国で展開する」としているが、現時点でバイオガソリンの購入ができるのは首都圏50カ所のガソリンスタンドに限られている。

このバイオガソリン、名前だけは聞いたことがあるものの、その実態を知らないという人は意外に多いのではないだろうか。

バイオガソリンは、小麦などを発酵させて作り出したエタノールにイソブテン(石油系ガス)をミックスしたバイオETBE(Ethyl Tertiary-Butyl Ether=エチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)7%を、通常のレギュラーガソリン93%に添加したもの。エタノール3%をガソリンに対して直接添加する“E3”と同等の扱いとなるが、バイオETBEの方が蒸気圧が低いために揮発しにくく、オクタン価が高いのも特長だ。

いわゆる“バイオマス燃料”には「バイオETBE添加」と「エタノール直接添加」の2種類があるが、バイオETBE方式は品質管理がしやすく、既存の製油・販売施設をそのまま使うことができるほか、既存のクルマ(ガソリン専用車)で使用した際のトラブルが少ないとされる。このために石油連盟や各自動車メーカーが使用を推進しているが、その反面で「エタノールの混合率を引き上げることが技術的に難しい」との指摘もある。

環境省が主導するエタノール直接添加方式は混合率を調整しやすく、将来的にE3からE10(エタノール10%混合)への移行もしやすいとされるが、エタノールには水と結合しやすい性質があり、流通段階での水対策に気を使う必要がある。また、既存の施設をそのまま使うことができず、クルマ側にもエタノール使用を前提とした対策が必要となる。また、エタノールを精製する原材料は多岐に及ぶため、一定の品質を確保するのが難しいともいわれる。

《石田真一》

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