プジョー『206CC』の後継車となる『207CC』に乗って、もっともありがたく感じる瞬間がルーフを開閉するときだ。206CCのときはルーフを開けたり、閉めたあとで左右2箇所のロックを手動で操作する必要があったが、207CCではすべて自動で開閉作業が終了してくれる。
左右4枚のサイドウインドもルーフの開閉スイッチを押し続けることで、最後は自動で上昇してくれるので楽だ。このあたりの使い勝手も、プレミアムクラスのメタルトップオープン並みに進化している。
プジョージャポン サービス部品部の鈴木聡さんは「207CCのルーフの開閉にかかる時間は206CCよりも少し遅い約25秒となっていますが、手動のロックがなくなったので使い勝手は大幅に向上したと思います」という。
確かに207CCはルーフの開閉操作が楽になり、ちょっとした信号待ちでも気兼ねなく開閉ができるようになった。とくに小柄な女性にとっては助手席側の手動ロックを操作する必要がなくなったことは、ありがたいに違いない。
実際にオープンで走ってみても、4シーターカブリオレなので風の巻き込みは多少感じられるが、それがオープンカーを走らせている気分をより強く感じさせてくれる。クーペ状態で走っている際も、ボディ剛性が向上したおかげでルーフの揺れが感じられなくなり、静粛性も向上しているので快適性は大幅に高まった。
晴れれば爽快なオープンエアが楽しめるが、雨の日も多いこの季節に乗るにも最高のクルマだ。