東京有楽町の東京国際フォーラムで15日から、次世代ITSサービスのデモイベント「スマートウェイ2007」が始まった。主催は国土交通省、国土交通省土木技術制作総合研究所、首都高速道路株式会社。一般公開は16日・17日で、入場は無料だ。
14日に、プレス向けに首都高での体験乗車が実施された。5.8GHz帯DSRC(Dedicated Short Range Communication:専用境域通信)機器を搭載した車に同乗し、次世代ITSサービスを実際に体験してみた。
高速道路上で受けられる情報には、まず「合流支援」がある。合流する側のセンサーが合流車を関知すると、本線側の車両に通知するという仕組みだ。今回はC1と3号渋谷線が合流する谷町JCTにある。
「前方状況情報」は、前方の道路の状況を静止画と音声案内で提供するというもの。今回は、霞が関トンネル2km手前や外苑入口1km手前で情報が表示された。
カーナビの地図情報と連携した仕組みも搭載。弁慶堀カーブや千駄ヶ谷Sカーブなどの事故の起きやすい急カーブなどに高速で差し掛かると、事前に画像と音声による警告が行なわれる。
「前方障害物情報」は、渋滞や故障車などの情報がある場合に提供される。新宿カーブや参宮橋カーブ、赤坂トンネルの手前がその地点だ。
4号線上りの幡ヶ谷入口では、上下の動きに弱いカーナビに高速へ入ったことを伝える情報を提供。画面にも「電子標識」が表示され、カーナビが高速に入ったことを認識したことをドライバーへ伝えるようになっている。
そのほか、渋滞情報と所要時間情報を音声と画像で伝えてくれる仕組みも用意されていた。
東京国際フォーラム近くの丸の内鍛冶橋駐車場では、インターネット接続のデモが行われた。無線LANのような仕組みで、停車した駐車場などの周辺情報を手早く得られるようになる。そして駐車場の自動料金決済は、面倒な手続きが不要で、非常に利便性が高かった。