ダイムラーAGは、シュツットガルト本社で、「将来の輸送のあり方を形成する」と題したプレスイベントを開催し、今後トラック、バスに搭載する先進技術を公開した。
ダイムラーAGでは現在、商用車分野でも燃費向上と排出ガスの大幅低減に取り組んでいる。特に使用環境に応じてディーゼルガソリン消費量を大幅に低減可能なハイブリッド技術が今後主役になると見て、開発に力を入れている。
すでに、メルセデスベンツ、三菱ふそうトラック・バス、フレートライナー各社は一部車種のハイブリッド仕様を市販化している。ダイムラー・トラック部門・バス部門は今後、このハイブリッド技術をさらに進化させ、搭載車種を拡大するとともに、グローバルレベルでの展開を目指す方針だ。
ダイムラー・トラック部門の責任者アンドレアス・レンシュラー氏は「市場における世界的リーダーとして、お客様にさらに経済的で環境に優しい輸送方法を提供していく。また、将来の輸送のあり方を形成する取り組みは、ダイムラー・トラックの環境に優しい商用車がもはや単に試作品ではなく、日常業務での使用を目的として生産される車両であることを実証した」としている。
ダイムラー・トラック部門の三菱ふそうは2005年にトラック部門での「ハイブリッド技術の開発拠点」となり、グループ各社のハイブリッド技術を取りまとめる役割を担っている。