富士重工業は10日発表した、トヨタ自動車との提携拡大策の一環として軽自動車の開発・生産から撤退することを明らかにした。トヨタの子会社で軽最大手のダイハツ工業からのOEM調達に順次切り替える。
OEMの開始は2009年以降からとなる。森郁夫社長は「しばらくは自社生産も続く」とし、撤退時期については「現時点では明らかにできない」と明言を避けた。
また、軽の開発・生産からの撤退は、水平対向エンジンや環境対応など「コア技術への選択と集中を進めるため」と強調した。
一方、供給するダイハツの箕浦輝幸社長は富士重工向けの車両は「中津第2ラインのフル生産などにより、全量大分工場から供給したい」と述べ、工場の新設は行わない考えを示した。